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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

状況的に分かりきったことをあたしが呟くと、亜也ちんは唇を噛んだ。


「やっぱ"風邪で寝てる"とか嘘じゃん!?」


背後に怒りが渦巻いてる。


「まだ決まってないよ?……風邪薬買いに行ったのかも……?」


でも、亜也ちん、あたしの話なんか聞いてない。何か考え込んでから、


「よし、これチャンスかも!浮気の証拠探すの手伝って……!」


「……ええ!?」


今度は部屋の家捜しを思いついたみたい。
ゴミ箱とかベットのしたをチェックし始めた。


でも女の子の痕跡はなく……、


約30分ほど経過……。


「亜也ち~ん、帰ろうよぉ~」


「待ってもうちょっとねばるっ」


「えぇ?もーぉ……あとちょっとだよぉ?……あ、あたしトイレ借りるね」


亜也ちんとは違って、あたしはもう飽きていた。


考えたら彼氏の浮気現場に出くわすなんてドラマみたいなこと、そうそう起きないよね……。


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