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The man suitable for me

第3章 その後

彼が私の腰を掴んでいるので、自分で動くこともできない。

彼に動いてもらうために、私は目を開けて、彼を見つめた。

すると、また、彼が動いてくれる。

彼が動いてくれると、感じてしまって、目を開けていられなくなる。

だけど、目を閉じると、動きをとめられてしまう。

おかしくなりそうだった。

気持ちいいところに、きているのに、達するところまでいかない。

目に、渾身の力を込めて、開けるように、努力する。

そのせいで、目は開いているけれど、立体視している時のように、世界が何重にも、ぼやけて見えた。

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