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The man suitable for me

第2章 初体験

信じられない。

そんなこと、できるわけがない。

ここは、本当に、自宅の近所で、知っている人も、たくさん利用している。

誰かに、とりわけ知っている人に、見られてしまったら、どうするの?

絶対にムリだ。

『そんなこと、できません。』

私は、お願いだからと、祈りをこめて、返信した。

『命令です。鍵を外しなさい。』

メールなのに、彼がすぐ隣にいて、私を見下ろしているような、そんな気がした。

それほど、冷たい文面だった。

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