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The man suitable for me

第1章 逢瀬

私は彼に言われるがまま、電車の中で、したことを繰り返す。

足を組んで、上半身を折りたたみ、右手を足の下から入れる。

恥ずかしくて、彼の方を向くことができない。

彼が運転しながら、ちらりと私を見る。

私も下を向きながら、目線だけ少し上にあげて、彼を見る。

彼の目は、麻薬みたいだ。

私の体に刻まれた快感と、彼の目が結びついていて、彼の目を見ているだけで、全身が揺さぶられるのだ。

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