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S⇔M

第6章 解放

「痛いこと?」
「うん。鞭とか・・・」
「鞭かぁ~」
「めんどくさい?」
愛華がヒロの顔を伺う。
「めんどくさくないよ!でも愛ちゃんみたいに上手くないよ?」
「それは大丈夫だよ、私が教える!・・・でもヒロくんMでしょ?やるほうは別に興味ないよね。」

前にヒロが、「何故かMな女性ばかり寄ってくるから頑張ってSっぽい事をやるんだよね」と言っていたのを愛華は気にしていた。

「私が求めるからって無理させたら嫌だし。M男君の中には女性に痛いことなんて到底できない!って人も居るからさぁ。」

「大丈夫!愛ちゃんが喜ぶなら!」

不安そうな愛華の顔に手を添えてヒロが続ける。
「俺はこんなに自分の性癖を受け入れてくれる人と付き合ったことなかった。隠して無理にSをやるのとは全然違う。だから愛ちゃんの好きなこともちゃんと求めて欲しい。」

真剣な顔で見つめられると、ヒロになら全てさらけ出せる気がした。
「・・・うん、わかった。」

「じゃあ、早速やってみる?」

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