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第2章 SMクラブ

愛華が携えてきたのは、薄紫と濃い紫の2色で編まれた一本鞭だった。
革の色、デザイン、長さなど全てが愛華の注文通りの美しい鞭。美しいが、先端は細くかなり痛そうだ。

満面の笑みでそれを持つ愛華を見て、ヒロは従順に
適度な距離をあけて背を向けた。

「これまだ1度も使ってないから振りなれてないんだよね。変なとこ当たったらごめん。いくよ。」

「はい。」

ぴしっ、ぴしっ、と
何度か軽く当てて狙いを定めた愛華が
あらためて鞭を振り上げ、そして振り下ろす。
ビュ、と風切り音がしたかと思った瞬間、ヒロの背中に切れるような痛みが走った。

パシッ!

「っぐ!」

軽い音とは裏腹に激痛がヒロを唸らせた。

「大丈夫?いける?」
「・・・はい、っう!!」

ヒロが答えると同時に愛華は鞭を再開した。
赤紫の筋がいくつもヒロの背中に描かれていく。
その度に小さ聞こえる呻き声、ピクリと動く肩に
愛華は高揚していった。

「あぁ、綺麗・・・」
鞭を置いてヒロの背中に指を這わせる。
軽く叩いただけでこんなになるなんて、かなり痛い鞭だ。それをヒロは小さく呻くだけで済ませるのだから相当痛みに強いのだろう。

プクッと腫れた痕が指先に気持ちよく、震える背中を何度も撫で回した。

「っ、ハァ・・・」
「大丈夫?あら、痛さで萎えちゃったね」

四つん這いになったヒロの尻からぺニスにかけて、爪を立てて軽く引っ掻いていく。

「うっ、あぁ・・・」
「可愛い声。気持ちいいの?」
「はい・・・っ」
「そっか~。でもまだしてあげないよ」

愛華が再び立ち上がった。

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