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第2章 SMクラブ

「ヒロくん~呼んでくれてありがとう♪」

コルセットにミニスカート、その上にジャケットという、SMバーよりはラフな出で立ちで愛華が部屋に入る。
ボクサーパンツの上にバスローブを羽織ったヒロは、先にシャワーを済ませていたようだ。

愛華が呼ばれたのは、女性に人気のある綺麗なホテルだった。透明なアクリルの床の下に薔薇の花が敷き詰められている。

「わ~床が可愛い!広いね~」

「広いほうが良いかと思って。あとこれ、差し入れです。甘いもの大丈夫だったら。」

ヒロの手には、人気店のケーキの箱。
受け取った愛華は、わぁ、と笑顔になり
椅子に座りながら箱を開けた。

「ありがとう!いま食べてもいい?」
「ええ、どうぞ」
「いただきます♪」

愛華はケーキを一口味わうと、二口目を床に吐き捨てた。
そして裸足でそれをすくいとる。
「ヒロくんも一緒に食べよう!」

ぐちゃぐちゃになったケーキがベッタリとついた足を、ぷらぷらと動かして見せる愛華。
ヒロは一瞬驚いた表情をしたように見えた。
しかしすぐに平然とした顔で
「はい、ありがとうございます。いただきます。」
と愛華の足元に跪き、丁寧に愛華の脚からケーキを舐めとっていった。

「もう少し食べる?」
「はい。」
愛華はケーキを口に含んだままヒロの顎をクイ、と掴み上げると、
開かれた口にボタボタと吐き出した。

「ん・・・」
ヒロがそれをゆっくりと味わう。

「美味しかった~♪・・ふふ、勃ってるね。」
「あっ・・・はい」

綺麗にケーキを舐めとられた爪先でヒロの股間をつつく。
「ほら、こっちはケーキついてないから足の匂いが残ってるよ。」
もう片方の足の裏を顔に擦り付けると
ヒロはすかさず両手で足を支えた。

「舐めてもいいよ。」
愛華が言うと、ヒロはゆっくりと親指から順に口に含んでいく。指の股に舌を差し入れる。

「・・・・・・」

愛華は自分が最初からこんなにご褒美プレイをしている自分に驚き、そしてヒロの舌使いにも驚いていた。
自分の欲望のままに貪り舐めるM男と違ってとても丁寧で、くすぐったくないし、イラっとしない。

普通なら、下手くそ!おしまーい!と引き剥がすところを
愛華はしばらく舐めさせながら
大きくなったヒロの股間を爪先で弄んでいた。

そして気を取り直したように口を開く。
「・・・ね。こないだ店で言ってた鞭、届いたの」

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