 
いつか手をつないで歩こう
第17章 愛してる
「あ…んっ…浩輔…そんなに激しく…しないで…赤ちゃん、いるのよ」
「…わかってる…なるべく優しく…するから…うっ」
家にたどり着くまで待ちきれなくて、私と浩輔は初めてラブホテルへ入った。
もう誰にも咎められることなく、愛し合えるのだから。
抑えきれない二人の吐息が、部屋に響いた。
あぁ…
来る
来る
大きな波が…
「こう…すけっ…私もう、だめっ…あんっ…あぁぁ…っ」
「お、俺もだっ…美雪一緒に…」
私達は手を取り合い、高みへかけ昇った。
浩輔
愛してる。
愛してる。
あなたは私の
全てだよ……。
 
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