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暗闇で恋しましょう

第22章 変化

認めるとしても、プラスになるような言い方をしねぇと。



「言った」

「!」

「けど、言える立場じゃねぇよな。本当、悪かった」



杏が何かを言い出すのを止めるように、頭を下げる。


それへの杏の返し



「…………気持ち悪い……」



の何たる失礼なことか。


思わず、眉間に皺も寄るし、顔も引き攣るってもんだ。


そんな状態で顔を上げたもんだからか、杏から本日2度目のひぃをいただけた。



「お前な……人の誠意を……」

「だって!いつものひぃちゃんなら謝るなんて本当有り得ないんだから!もうあと、5つ言くらいはあって当たり前なんだもん!!」



こいつの俺のイメージって……


自分で作り上げたとは言え、妙にショックだ。

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