
暗闇で恋しましょう
第22章 変化
俺に与えられた猶予はあっという間に過ぎ、本日チケットの日付。
天気は雲1つない晴天。
正にお出掛け日和。
…………………だった、のだ。
空を見上げればそれを示すように、星が綺麗に輝いている。
現在時刻、PM7:00もそろそろ過ぎようかというところ。
もちろん、遊園地に行った帰りなどでは断じてない。
証拠に気持ちは重いわ、いつも開ける戸は重々しく見えるわで最悪だ。
この状況を作ったのもまた俺だから、自業自得と言われればそれまで。
図星をつかれたあの日から、俺は杏を避けに避けた。
杏が話そうとすれば、作業をしたり出掛けたり。
目だって合わせやしなかった。
大人気ないの具現化こそ、俺ではないかと思うほどの態度の数々。
あー………死にてぇ……
思い返せば返すほど、沈んでいく気持ち。
