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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて


拗ねた僕を2人があやすようにしてお風呂場に向かって、戯れるように服を脱がせあった


「何度見ても……2人の身体はすごいですね……?」
「そうですか?」
「まぁ、商品だからな」


程よくついた筋肉に目を奪われて、思わず感嘆の声を漏らす

そして鏡に映った自分の姿にため息をついた


「はぁ……それに比べて僕は……」
「千秋はそのままでいんだよ。おら、入んぞ」


軽く落ち込んでいるぼくの手を強引に引いて敦史さんが浴室へと入る

悠史さんが先に入って浴槽の蓋を開けていたお陰で温かい湯気に包まれて気持ちがいい

そこでもまだ2人に世話を焼かれる僕は、頭も身体も
悠史さんの言った通り「身体の隅々まで」綺麗に洗われた


「ひゃっ……ん、悠史さん……そこ、くすぐったいです……」
「ふふっ、千秋さんはくすぐったがりなんですね。でも、足の指の間はしっかり洗わないとダメですよ」
「でも……っ痛……」
「こら千秋、目開けんなっつったろ。あーほら、お湯で流せ」


悠史さんに抗議している時に開けてしまった目からシャンプーの泡が入って、逆に敦史さんに怒られる形になってしまった


「染みる……」
「自業自得だな」

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