
言葉で聞かせて
第13章 言葉で聞かせて
「やだ〜流星最高に顔険しい」
「ウケんだけど〜」
何が面白いのかさっぱりだよボケ
俺が苛ついて高い酒をコップ一杯一気飲みすると、「ごめんてばぁ」と腕にまとわりついてきた女が説明してくれた
「エリカ様ってのはぁ、私達が呼んでる愛称のことよ〜」
「ぷは、違うでしょ。嫌味よ嫌味」
二人でまた笑い出した女共に溜息をつくと、再び謝られる
「なんかさぁ、大した権力も才能もないし顔もさして美人でもないのに、あいつのパパの会社にはエリカ様信者がいるのよね〜」
「そーそ。エリカ様のためならなんでもします〜みたいな?」
信者?
「そら確かにすげぇな?そんなに会社に顔出してるっつーことか?」
「うん。仕事の邪魔するみたいにフロアうろうろするみたい」
「ボウフラ」
「やだちょっと笑わせないでよ!!!!きゃはははは!!!」
おいまた脱線してんぞ
にしても信者
エリカのためなら何でもする
そんな奴らがいるなら、調べてみる価値ありそうだな?
「はー……笑った」
「で?ウロついてるだけの女になんで信者なんかつくんだ?」
「そりゃあ、ね?」
「うん」
「あ?」
「エリカは天性の甘え上手だからよ」
理由下らな
