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言葉で聞かせて

第9章 鳴き声、泣き声

らしくもなくそわそしてんな
気持ちわり


「準備出来たか?行くぞ」


リビングに入ると悠史が「うん」と答え、千秋もこっちを向いた


うわ
千秋の服装

似合ってんな

テンション上がってきた
もともと高かったけど


家を出て俺の車に乗せる
シートベルトを締めさせてゆっくりアクセルを踏んだ

車で30分
到着したのは


「え、ここ?」


思わず悠史が声を漏らしたそこはなんと、複合エンターテインメント施設

ボーリングやらスケートやらダーツやら、1日スポーツで遊べるような場所


「たまには身体動かすのもいいかと思ってよ」
「いい、けど……服は?」
「心配すんな。三人分のジャージ持って来てっから」
「いつの間に……でもせっかくそんなにちゃんとした服装したのに……」


千秋も驚いた様子だが、どこか不安気


「スポーツ苦手だったか?」


俺が聞くと千秋は首を横に振る


お?
意外だな


「へぇ。そうでもない?」


初めて来たから少し緊張しているだけだと言う千秋は少しすると好奇心に溢れた少年のような顔をする

何時間でも遊べるフリータイムで予約を済ませると、とりあえず着替えのためロッカールームへ

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