
言葉で聞かせて
第7章 過去
それから数日、千秋さんは紙に書いてあった通り3日に1度は帰ってきた
それは良い、けど
今日も、またやつれてる
でも何も言えない
夜中に仕事から帰ってくると僕達より疲れた顔をして千秋さんはベッドで眠っていた
「……」
ドアを僅かに開けて覗くように見ていた僕の横から同じように千秋さんを見た敦史が
「やっぱやべぇよな……」
「うん」
どうすればいいんだろう
千秋さんは僕達に何かして欲しいんだろうか?
僕が悩みつつも出勤した次の日、店に久しぶりに菜摘が来た
「聖夜!久しぶり!」
「お久しぶりです」
何か、前回来た時と顔が違う
清々しい顔?
「ふふふ」
「?どうかされましたか?」
「ううん。邪魔者はいなくなったなぁって」
邪魔者?
敦史のこと?
確かに今回は敦史は指名されなくて、僕だけの指名だ
でもここはホストクラブ
指名しなければ来ることはないんだから邪魔もなにもないはずなんだけど
「そう、ですか……」
「うん」
随分上機嫌な菜摘に違和感を覚えたけれど、そんなこと突っ込めなくてとりあえず無視
「最近はお仕事がまたお忙しかったんですか?」
それは良い、けど
今日も、またやつれてる
でも何も言えない
夜中に仕事から帰ってくると僕達より疲れた顔をして千秋さんはベッドで眠っていた
「……」
ドアを僅かに開けて覗くように見ていた僕の横から同じように千秋さんを見た敦史が
「やっぱやべぇよな……」
「うん」
どうすればいいんだろう
千秋さんは僕達に何かして欲しいんだろうか?
僕が悩みつつも出勤した次の日、店に久しぶりに菜摘が来た
「聖夜!久しぶり!」
「お久しぶりです」
何か、前回来た時と顔が違う
清々しい顔?
「ふふふ」
「?どうかされましたか?」
「ううん。邪魔者はいなくなったなぁって」
邪魔者?
敦史のこと?
確かに今回は敦史は指名されなくて、僕だけの指名だ
でもここはホストクラブ
指名しなければ来ることはないんだから邪魔もなにもないはずなんだけど
「そう、ですか……」
「うん」
随分上機嫌な菜摘に違和感を覚えたけれど、そんなこと突っ込めなくてとりあえず無視
「最近はお仕事がまたお忙しかったんですか?」
