春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第6章 先輩と後輩
………え!?
い、今なんて……!?
「へっ!? 行かれます!?」
私と同じく、沙月も驚いて目を見開く。
「幹事には不参加って伝えてたけど、気が変わった」
遼くんはそう答えてイスから立ち上がると、私がまとめた書類を手に取った。
「宮本も来るんだろ?」
「はい!
でも……いいんですか?」
「久しぶりに他の奴らの顔は見てぇし。
芹澤は見納めだと思って、離れて座れば害は無いだろ」
み、見納めって……
送別会の主役と、今後会う気は無いってことだよね。
遼くん、相変わらずバッサリ言い放つなぁ。
って、沙月もうんうんって頷いてますけど大丈夫!?
私は余り関わりが無かったから、芹澤さんのことは詳しく知らないけど
見た目爽やかなお兄さんって感じで、嫌われる要素は見受けられない。
まぁ、タイプ的に比較したとして
遼くん・宮本さんと、芹澤さんは正反対だから
専門職ってこともあるし、男同士でも合う合わないはあるのかもしれないな。
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