
20年 あなたと歩いた時間
第12章 君が生きた日々
自分が初めて死ぬかもしれない事実を
突き付けられたからだ。
のぞみのお母さんも、こんな気持ちに
向き合っていたのだろうか。
のぞみがもし、こんな恐怖にさらされたら…
そう思うと僕は、自分の命のリミットまで
一度たりとも後悔したくないと思ったのだ。
前に進め、流星。
『夜空に流星を見つけるたびに 願いを託し 僕らはやってきた』
最近やたら耳にする曲の歌詞がよぎった。
…そうだ。流星だ。自分に願いを託せ。
原点回帰だ、流星。
僕はのぞみを守るために生きる。
そう決めただろ。
のぞみが僕を好きかどうかなんて、
関係ない。
僕は、僕の決めた道をただひたすらに、
まっすぐ進むんだ。
のぞみのお母さんを奪った病気が、
のぞみまで奪ってしまわないように。
僕の大切なのぞみの笑顔を守るために。
その笑顔が誰に向かっていてもいい。
のぞみが、ずっと生きてくれさえすれば。
立ち上がって制服についた砂を払うと、
久しぶりに走ったからか、
気持ちがさっぱりした。
バックネットの向こうに人の気配を感じて、
目を凝らすと、のぞみがいた。
一瞬思考回路がフリーズして、
僕はさっきのやりとりを思い出すまでに
どれくらいの時間がかかったのか
わからなかった。
ここにいると思わなかったのぞみの姿に、
僕はきっと長い間みとれていたに違いない。
そういえば、さっきひどい態度を取ったんだ。
「…のぞみ…どうした?」
当たり前の言葉しか出てこない。
「流星に言いたいことがあって」
突き付けられたからだ。
のぞみのお母さんも、こんな気持ちに
向き合っていたのだろうか。
のぞみがもし、こんな恐怖にさらされたら…
そう思うと僕は、自分の命のリミットまで
一度たりとも後悔したくないと思ったのだ。
前に進め、流星。
『夜空に流星を見つけるたびに 願いを託し 僕らはやってきた』
最近やたら耳にする曲の歌詞がよぎった。
…そうだ。流星だ。自分に願いを託せ。
原点回帰だ、流星。
僕はのぞみを守るために生きる。
そう決めただろ。
のぞみが僕を好きかどうかなんて、
関係ない。
僕は、僕の決めた道をただひたすらに、
まっすぐ進むんだ。
のぞみのお母さんを奪った病気が、
のぞみまで奪ってしまわないように。
僕の大切なのぞみの笑顔を守るために。
その笑顔が誰に向かっていてもいい。
のぞみが、ずっと生きてくれさえすれば。
立ち上がって制服についた砂を払うと、
久しぶりに走ったからか、
気持ちがさっぱりした。
バックネットの向こうに人の気配を感じて、
目を凝らすと、のぞみがいた。
一瞬思考回路がフリーズして、
僕はさっきのやりとりを思い出すまでに
どれくらいの時間がかかったのか
わからなかった。
ここにいると思わなかったのぞみの姿に、
僕はきっと長い間みとれていたに違いない。
そういえば、さっきひどい態度を取ったんだ。
「…のぞみ…どうした?」
当たり前の言葉しか出てこない。
「流星に言いたいことがあって」
