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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




何をしたいのかわからなくて、

じーっと見ていたら




「歩くんはあっちに座ってて?

 もしかしたらビックリしてくれるかもしれないから!」




そう言いながら、背中を押されて

さっき電源を入れてくれた

カーペットの上に座った。




キッチンに立つ背中を見ながら、

おれはゲーム機を手にとって

ゲームを始めた。




ゲームをやりながらも

気になって

ローディング中や、時間が少しできると

エプロン姿を見つめていた。




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