テキストサイズ

齧りかけの林檎

第6章 ● 君の名前 ♂side




「ゆりさんって呼んでいい?」


「じゃあわたしは歩くんって呼ぶね、もう呼んでるけど。」








まさか名前を呼んでもらえる日が来るなんて。








一昨日までは、君に話しかけることさえもできず

本を読んでいる姿ばかりを見てきた。



本当はずっと話してみたかった。



隣に座ってみたいと思っていた。



なんだかちょっと、夢みたいだ・・・・・。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ