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隣の家の子犬さん

第1章 お隣さん

雅紀「ちょっと寒いな〜…」

4月だけどちょっと寒い…

俺はアパートに着き階段を上る。

雅紀「ん?」

俺のアパートの隣に人がしゃがんでる。

男の人…?

俺はそのまま通り過ぎようとした。

すると、

「お兄さん。」

声がして振り返る。

「お兄さん、こんばんは。」

その人は顔上げてニコッと笑う。

子犬みたいな可愛い顔…

俺はジッとその顔を見てしまった。

「お兄さん。」

雅紀「へっ、あっ、俺ですか…?」

「お兄さんしかいないでしょ?」

その人は「面白い〜」とか言って笑った。

「お兄さん、鍵来なくて待ってるの。来るまで家にいさせてくれない?」

どうやら彼は管理人さんが鍵を持ってくるのを待っているみたい…

「お願い、1時間だけでいいから。ねっ?」

手を合わせてお願いする子犬さん…

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