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幼なじみから始まった

第11章 ぬくもり

実果が体調悪くて病院に行った。
また、しばらく我慢の日々かぁ・・・なんてね俺は聞こえなかった事にして実果の気持ちを無視して体を貪った。
その事が、きっかけになってしまったのか実果が姿を消した。
我にかえった俺は、あっちこっち捜したけど見つからなかった。



涼介くんは私の事・・・ただの欲望のはけ口だったんだ。



春「亮、いい加減にしろよ!実果を諦めるって言うから、合コンしたりしてんのに!!」
亮「わかってるよ。俺って、こんなに・・・!」
匡「どうしたんだよ?」
亮「実果がいる‼」
匡「実果がこんなところにいるわけな・・・えっ?」
俺は春と匡と顔を見合わせた。
ここは、俺達の思い出がたくさん詰まっているところで、なにかあるたびに来ていた場所でもあった。
砂浜に足をとられて転んだり、熱すぎて歩くのに苦労したり、かき氷を頬張ったり・・・いろんな事を思い出す。
そんな場所に実果が、なぜ?
俺は意を決して
亮「実果なにしてるんだよ‼」
ゆっくり振り向いた実果は、涙を流しながら倒れた。
俺達は慌てて駆け寄り、病院に行った。
実果は、なにか精神的ショックを受けていたようだと医者が教えてくれた。
俺は眠っている実果の手を握った。

二時間後

ゆっくり目覚めた実果に
亮「大丈夫か?」
涙を溢れさせた実果が頷く。
俺は、実果の手をしっかり握り
亮「彼に迎えに来るように連絡しようか?」
実果は首を横に振った。
春「実果、俺達の部屋に来る?」
実果「・・・。」
春「俺達シェアしてるんだ。一部屋空いてるから。」
実果「みんなの邪魔にならないところなら、どこでもいいよ。」
力のない笑顔と声で言った。


車で俺達の部屋があるマンションに行った。
部屋に入ると
実果「素敵なところに住んでるんだね。いる間、私も家賃払うよ。」
匡「そんな事は気にしなくていいよ。」
実果「ダメだよ。」
匡「じゃあ、実果が飯作ってくれたら嬉しい。洗濯も・・・。」
実果「そういうのは、得意だけど・・・。」
匡「じゃあ、よろしく!!」
実果「うん。」
亮「実果の泣き虫(笑)」
俺達は、なにがあったか聞かなかった。

実果がおばさんに連絡するのが、一週間かかった。おばさんに来てもらって、実果は泣きながら話をしてるみたいで、俺は辛かった。

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