
男子寮
第8章 日向×椿 転校生
気づいたら、鈍い音がして、千李が倒れていた。
千李の左頬から、血が流れる。
「日向…!何してるの?」
「黙れ椿!」
「黙れって…千ちゃんは…」
「椿!」
「千ちゃんは悪くない!」
「人のに手出しやがって」
もう我慢出来ない。
「人を好きになるのは当たり前でしよ?答えがどうあれ、人間だから仕方ないよ。日向はどうしてすぐ殴るの?」
「………っ」
「千ちゃん、ごめん。
付き合うのは無理。」
「わかった。」
「でも、友達ね」
「あぁ…」
「だから、今日は帰って」
千ちゃんは、何も言わず帰っていった。
