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曖昧☆Bboys

第23章 それぞれの年明け


「ショウゴ、ありがと。心配してくれて...嬉しかった」


それでも玲奈は俺に笑って見せた。


その笑顔は悲しくも美しく見えた。


そして、玲奈はさっきのおっさんを追いかけた。


俺はポケットの中の封筒を強く握り締めていた。


渡してやれば良かった。


今日だけでもこの金渡してやれば良かった。


後悔しながらも、何もせずアパートに向かう。


いつか金に困らないくらい成功してやる。


この時ほど強く思った事はなかった。


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