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曖昧☆Bboys

第18章 信用、安心

そして振り向いた。


「早く帰ろ、美咲ちゃんの好きな肉まんあるし」


肉まんが入った袋をチラッと見せてアパートの階段を上がって行く。


普段絶対こんなことしないのに...


初めてお土産を買ってくれた日、私は違う人と愛し合っていたとは...


罪悪感で頬を殴りたい気持ちになった。


「美咲ちゃん、寒いから早く」


階段の上で私を信じきった彰吾が呼んでいた。


「うん、待って」


トントントンと階段を駆け上がった。







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