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曖昧☆Bboys

第18章 信用、安心

こんなにも大きくて温かな温もりがここにある。


私もその手を握り返していた。


「今日はありがとう」


「ああ、また連絡する」


「うん...」


離れがたい手を離し、私は助手席から降りた。


運転席の霧人に手を振り霧人は目でサヨナラを告げ、赤のアウディはテールランプを光らせ小さくなっていった。

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