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曖昧☆Bboys

第11章 朝方の情事

どう返していいのか分からなかった。


分からなかったけど嬉しくて泣きそうになった。


「一緒に暮らしてる...」


正直に言うと霧人が今度は何も答えなかった。


ただ私を抱き締めて優しい温もりで包んでくれたいた。


不意に目に入った時計を見ると嫌でも現実に気分を戻された。


「今日、仕事だよ...そろそろ行かなきゃ」


「休めないの?少しゆっくりしたら?」


「無理よ、どっちにしても帰らなきゃ」


「そうか...」


少し寂しげな声で抱き締めていた腕を緩めた。


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