無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ＳＥＸが終わったあと、ナギサ嬢は孟のYシャツを着てベッドの隅に座り、メンソールの煙草に火を点ける。

孟は、天井に映ってる自分を見つめていた。
ナギサ嬢の背中を見て、

「珍しいですね、ボクの前で煙草を吸ったことなかったのに、どうしたんですか、ナギサさん、」


「えっ、そうだった？」


「話してもらえませんか？さっきの男性のこと、ナギサさん、」


ナギサ嬢は、煙草をいっぷくして灰皿に揉み消して、孟に向きなおして、ぼそりと話す。


「前に付き合っていた恋人、高円寺雅人っていうの、隣にいた婦人は、わたしの友達だった人だね、」


「どうして、別れたのですか？友達の為、身を引いたとか？」


ナギサ嬢と高円寺雅人は、アパレル関係の会社で知り合い恋人となる。
親会社のお嬢様に横から拐われたってことであった。まぁ、寝盗られたっていうのが正解であろう。

しかも、ナギサ嬢の親友でもある綾香に寝盗られたのである。当時かなり落ち込んでいたナギサ嬢であった。



＊＊