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檻の中の女

第4章 新入り




そんな会話を聞きながら、

(16歳…。私と同い年か…。)


私のように、生まれてきたときから
ここで生活している人生と、

まっとうな人生からこんな施設に放り込まれるのでは、ショックの大きさは違うだろうな…。






そんな風に思っていると、






ガチャ


「ほら、さっさと歩け!」



そんな声がして檻の柵から顔を出すと、



ウェーブがかかった長い髪の女の子が、
うつむきながら廊下を歩いていた。










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