
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
そして、昼食を済ませてリビングでまったりとしていたら、銀座高坂屋の店員が洋服を持って来た。
「ブレザーやジャケットは、あとで内の田中が持って来ますのでしばらくお時間をください。」
「いいわょ、」
「では失礼します。お嬢様。」
店員が置いていった袋の中には、カジュアルな上下と下着1週間分が入っていた。
広太は、シャワーを浴びて着替えることにした。
恋が脱衣室に来て、
「広太さん、着替えここに置いとくからね、」
それから、シャワーを浴び終えて着替えたのだが、
「恋ちゃん、ボクのジーンズは?」
「あの汚ないジーンズね、棄てちゃったわょ、」
「えー、棄てちゃったの!ボクのお気に入りだったんけどな、」(汗)
「そうなの、わたしが新しいヴィンテージのデニム買ってあげるから、それで許して、広太さん、」
「まぁ、いいんだけど、」
広太は、そういう問題でなくて一言いって欲しかったのであった。恋ちゃんはやることがさっぱりとしているのか理解できずにいる。広太はこの先不安を感じずにいられない。
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