
双子姉妹・恋と愛
第2章 相対性結論
そのあと、恋は化粧室に行ってみる。鏡の前でため息をついている愛がいた。
「どうしたの、愛ちゃん、」
「うん、行こうとしたら、三人で話してるの見たら行きずらくて、」
「そうなんだ、じゃさぁ、このまま帰っちゃおか、」
「うん、そうしょう、恋ちゃん、」
二人は、テーブルに戻らず、宴会場から出て帰ってしまう。
マンションに帰った愛は、メークを落としシャワーを浴びる。あとから恋も入って、二人はルームウェアに着替えてリビングにいた。
「今日は、驚くことばかり、」
ワインを飲みながら恋は言う。
「ほんとだょ、行かなければ良かったかな?」
「まぁ、でも広太さんのことが少しわかったから、いいんじゃないかな、」
「えっ、なにが?」
恋は、広太の秘密があったことを愛に話して聞かせる。
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