
双子姉妹・恋と愛
第2章 相対性結論
今日のブティックは、恋の出番の日であった。
明東大学の門の前に白いステーションワゴンが停めてある。
今は昼休みである。
門の横でお嬢様が人待ちしている。通りすがりの学生たちは、「あのお嬢様は誰だい」と言った感じで通りすがる。
「お待たせ、今日はなんの用かな?恋ちゃん、」
「はい、広太さんのキャンパスライフはどんなかな?って思って、来ちゃった。」(笑)
「あはは、来ちゃいましたか!」(笑)
「迷惑だった?」
「いゃそんなことないょ、じゃ学内を案内してあげる。」
愛は、広太のあとを着いて行く。
教室の廊下を二人並んで見て周る。
「ここは、ボクが良く使う学食。」(笑)
「学食ですか、広太さんはどんなもの食べているのでしょうか?」
「じゃさぁ、学食食べていかない、ボクおごるから、」
「いいですね、ご馳走になります。」
学生たちが並んでいる後ろに付く。
広太は愛にいろいろ教えて、トレイを持ち、幾つかのメニューをチョイスして乗せてレジで支払う。
空いてるテーブルに座り、向かい合って食べていた。
「おっす、広太。」
広太の肩を叩いて、愛の隣に座り、広太は嫌なヤツが来たと苦い顔をする。
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