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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「新しいシャツをご用意

いたしますので…


直ぐにお着替え下さい」




「ああ すまない



それと…俺らの会話を

聞いてなら分かっただろうが…



藤堂が裏で何か不審な動きを

していないか・・・


早急に調べてくれ」


藤堂様が神崎様の名前を口に

出された時から…雅也さまと同様

嫌な気がしていた



「かしこまりました



それにしても…少々マズイですね」




「何がマズイんだ?」




「瑠璃様に…少し

言い過ぎられたのでは?



瑠璃様のこと

用心なさられませ…と

わたしはお伝えしたのですが…」


雅也さまの言葉は瑠璃様の

自尊心を大きく傷つけられている


「だが・・・

このままほっとけば

アイツに…婚約だのと

デマをまき散らされてただろ?」



まだこの方は深く考えられて

いないのだろう・・・



「先ほども

少し申し上げましたが…

神崎様との本当のご関係は?



雅也さまが本当の事を

おっしゃって頂きませんと

私といたしましても…お二人を

お守りは出来ませんので…」




「すまない…山本


奈緒とは…

まだ正式には始まっていない…」




やはりーーーそうでしたか…。



「奈緒さまが屋上で倒れてた

時から一日見させて頂いた

お二人の態度で…

少し違和感を感じておりました




では神崎様への…お気持ちは?」



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