無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

とにかく落ち着いて奈緒　

ニッコリ　ニッコリと・・・


そつなく接客をこなすのよ。



「一之瀬様　

お飲み物はいかがされますか？」


「料理に合う辛口の日本酒を

用意してくれないか？」


「かしこまりました　

直ぐにご用意いたします」




「おい　奈緒？」
　

気まずい・・・
　

他人行儀過ぎる接客に

一之瀬さんが

不機嫌な顔付きになっている。



この様子じゃ何もしらされて

ないようね。



はぁ・・・

胃がキリキリしてくるよ




接客程度の会話なら・・・

いいよね？



「一之瀬さん　

今日はどうしてこちらに？」



「父に奈緒の店行こうって

誘われたから。


前にも会おうって話してただろ」


そうなの　もう話はついてるの。



後は一之瀬さん


あなたが真実を知るだけなのよ!!



また般若が出るのかなぁ～

それとも先に腹黒親父が先に

動くのかな～・・・・。




本日の特選メニューは

アワビの酢和え　
カニとワカメの和え物
地どりのサラダ

松茸・蓮根の練り物のお吸い物

鯛・トロ・サーモンなどのお刺身

焼き魚

季節の煮物野菜

梅の一口素麺

豆乳のうにピューレ

特選牛と松茸のひとり鍋

アサリと生姜のご飯
湯葉の吸い物・お漬物

フルーツ盛り合わせとゼリー



いつどんな地雷を踏みつけるか

分からないので いたって慎重に

なりながら二人の会話に耳を

ダンボにしながら接客をする。