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シュールな関係

第12章 迷惑な訪問者

「おはようございます」



ここは多恵さんの経営する

日本料理 「鈴屋」



一元のお客様はお断りの

会員制の店



接待で来られる方

お忍で来られる方

夫婦で来られる方


さまざまだか共通することは

会員制だけであって

自分をさらけ出して悪酔い

するような方や、文句を

つけるような お客はいない。




私はここに来ると長い髪をア

ップにし上質な華やかさと

艶やかさを兼ね備えた

ブルー系の着物に着替える。



そして爽やかで凛とした態度で

美味しい料理を運び

お客様の満足を演出するのが

私の仕事。




「あら奈緒ちゃん どうしたの?


疲れた顔をしてるみたいだけど

大丈夫?」



いつもわたし達 姉弟を

母親のように扱ってくれる

多恵さん。


溢れるような笑顔で

わたしを包み、大人の品格を

兼備えた憧れの人でもある。




「最近、色々と慣れないことが

続いてたの・・・


多恵さん 時間がある時に

相談に乗ってもらえます?」



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