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顧みすれば

第38章 愛の行方

「家にいればいたで


 おもちゃの取り合いだの


 自分のお菓子を食べられただの


 そんなことで大声で泣かれて


 こっちを慰めればあっちが怒りだす


 ひとりが静かだなと思えば


 壁に落書きしてたり...」


話し出した奈々は止まらない。



奈々も聞いてほしいことが沢山あるんだ。


みんなおんなじなんだね。



私なんてベビーシッターもお手伝いさんも


おじさまやおばさま、母までいるのに


贅沢なこと言っていたなと


反省する。

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