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ひまわりのキミ。

第15章 ひまわりのキミ。12

私も、今すぐにでもてっちゃんと付き合いたいの。

でも、もう時間もかなり経ったんだし、無理な気がする。

今更遅いよ…。


「ん、ジュース」

「ふぇ…?」


後ろにいたのはてっちゃんだった。

もう着替えたのか、スーツから制服姿になっていた。

そんなてっちゃんが一本のジュースをくれた。


「奢りだから気にすんな」

「え…ごめん、ありがとう…」

「おう」


いつも笑顔のてっちゃん。

見てるだけでドキドキするし、好きだなぁって思う。

とにかく、今でも好きってこと。


「あ、そうだ。飯食ったらさ、ここに来るわ」

「あ、分かった。じゃあ早く食べるね」

「別に急がんでも良いけど」


また笑った。

てっちゃんは笑うとやっぱり心臓がうるさい。

もう私、重症だよ…。



「ほらっ!早く食べないと」

「うっ、うん!」


私はさきちゃんとお昼ご飯を食べている。

あの時以来、さきちゃんにてっちゃんの話をしていなかったから、一緒に周ることを話したらすごく驚いていた。

前にてっちゃんに怒ったことがあったから、それも考えて言わなかったのもある。


「夏子ー。もう午後の部始まるぞ…って、まだ食ってたのかよ」

「夏子ってば、緊張してお腹に入らない~とか言ってんの」

「さきちゃん~…」


だってほんとに緊張するんだもん。

2人きりだよ?

ムリムリ!


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