
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
俺は、しばらく
じーっと見つめていた。
だけど、寝ているのに
これ以上、なんか直視できなくなって
バッと目を逸らしてしまった。
自分でも本当、何やってんのか
わからなくて…つか、今までにこんなこと
一度もなかった。
「あっ、そういや…」
ふと、思い出す。
確か…陸人の話によると
姫は、岬ちゃんって名前だっけ。
前、俺が聞いたときに、
口を滑らし、そう言ってたからな。
岬ちゃんは、俺が先に目をつけたから
横取りすんな的なことも言ってたな…。
俺は、あっとなる。
あんな必死ってことは
つまり、本気ってことだよな?
しかも写真の向こうの姫に
一目惚れするほど。
誰にも見せたくない、渡したくないと思う気持ちとか
なんか、わかった気がしちゃうんですけど。
俺も噂では、どんな奴だろう?とかで
少し気になっていたけど
これは、
予想以上に遥かに越えている。
俺は、再び目線を姫に合わせる。
っ!!!?
そしたら、猫のように
スリスリとさせているではないか!!
し、心臓に悪い…。
