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好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

***


硬直したまま動かなくなる彼。


『どうして…っどうして隠してたの?』


「何のこ『とぼけないで!!』」


彼がビクッと震える。


『私がッ星城家の娘だって知ってて…っあなたと血が繋がってるって知ってて…っどうして教えてくれなかったのよ!!』


彼を鋭く睨む。


『あなたを信じていたのに…っ信じていたのに…っ!!』


睨んだ瞳から涙が零れ落ちていく。


『私を弄んでそんなに楽しかった?可哀想な奴って思ってた?』


優しく微笑んでくれたあなたは、偽りだったの?


「違う………ッ俺は本当に…」


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