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好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

ガンッ!!!!!!


確認もなくいきなり扉が開く。

『ちゃんと一声…………て聖奈!?』


そこには息を切らした聖奈が立っていた。


膝や肘を血で滴らせながら。


慌てて駆け寄る。


『聖奈!!大丈夫か!?早く処置しないと!!』


パッと手を伸ばす。



パシン…



だけどその手は冷たくあしらわれた。


『聖奈…?』


「触らないでよ」


怒りと悲しみに満ちたその声は、俺の脳天を貫いた。





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