『高校生の恋愛事情(仮)』第11章「木村颯太がバスケを始めた理由」　86ページ

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高校生の恋愛事情(仮)

第11章木村颯太がバスケを始めた理由

それは中2に上がってすぐだった

時期部長を決めるためにキャプと副キャプに推薦された人、立候補した人が集められた

おれは推薦された方の人間だった。
理由は、先輩達のお気に入りだったし、1年の時からベンチ入りしてたからと言う理由だけだった

その日、俺は先生に残された
それで、『お前のバスケをしてる意味はなんだ』って聞かれた

そんなこと言われるなんて思ってもないから答えなんてすぐ出てこなかった。
自分のためとか親のためとか綺麗事いえばそこで済んだ話なんだろうけど、お前の…お前との思い出のスポーツをそんな綺麗事で終わらしたくないって思ったんだ。

だからそのまま俺は『ずっと探してる天才プレーヤーと出会うためです』って答えたんだ
先生は『そうか、その人の名前は？』と興味ありそうに聞いてきたからそのことについて話してたんだけど、その時に聞いてるやつがいたんだ