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高校生の恋愛事情(仮)

第5章 辛い事を思い出させたお詫び

〜颯太サイド〜

俺と会わなかった数年の間に彼女はいろんなことを経験したんだ…
軽々しく聞いていい内容ではなかった。
聞いてる俺ですら重い気持ちになるくらい…

でも、彼女は自分の足で普通の人と同じように歩いてる
どうみても歩けない可能性があった人だとは思えないくらいだ

颯太『ゴメンな…辛い話させちまって…』
和奏『全然大丈夫だよ!今のうちは昔よりも生きてるって実感できてるもん!』
颯太『そのお詫びってことで明日プール行かないか?』
昔の彼女は泳ぐ事が大好きだったはずだ…
あのまま本当にかわっていなければだけど…

和奏『いいよ♪ 4人で…でしょ?』

相変わらず喜びに満ちた笑顔が返ってきた

颯太『もちろん!』
和奏『わーい♪ 楽しみだな♪』
颯太『クスッ...』

やっぱり辛い思いをしていても、こいつはなにも変わってないと思った。
本当に嬉しい時の口癖の"わーい♪"を言ったからだ

和奏『ちょっ、なに笑ってるんだよっ』
颯太『べーつに笑』

明日が楽しみだな…

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