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ワタシの履歴

第35章 複雑②

「ねぇ、また来ていいかな?」

ちょっと沈んだようになっている私に、久保さんが笑顔を向けて言った。

「うん、もちろんいいよ」

私も笑顔で返した。


それから久保さんがまた来たのは、2月中旬の頃だった。

私は、来てもいいとは言ったものの、付き合う気は無いため、余り仲良く接するのはやめた。

これが友達だったなら、普通に仲良くしたり親切になれたりするんだろうが、彼が私に好意を持っていて私が応える気は無い以上、優しくするのはダメだろう…と思った。

やはり苦手な事なので、引け目というか…善くない事をしてしまった後の、罪悪感に似た気持ちにはなるのだが…

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