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『っ…！』

顔を真っ赤にして怒りを露にする女

可愛い自覚が無いのも、可愛くない自覚が無いのもめんどくさい…


『梨佳、もういいから…』

『よくない！！
この間の痣もどーせこいつらでしょ？』

おどおどする千晴もついでに怒鳴る
この子はお人好しすぎる……


『は？痣なんて知らないけど？』

『しらばっくれてんじゃないわよ！』

『梨佳、ほんとに違うから…！』

違う…？
じゃああの痣は……


『あれは違う人なの…
だからもう……』

『違う人って…』

こいつら以外にも千晴をいじめてるやつがいるってこと…？


『うちら以外にもそいつのこと嫌ってるやつなんて大勢いるんだから！

…今日はこのくらいで勘弁してあげる！』

『きゃっ…』

肩を押されてその場に倒れる

古すぎる捨て台詞を吐いて去っていく女とその取り巻きの背中を、ドアが閉まるまで睨んでいた