君模様
第5章 君とあたし
次の日
俺は鷹島に呼ばれた。
「…んだょ、こんなとこに呼び出して」
最初から弱気になってはダメだ。
「ごめんな、いきなり呼び出して」
「ぉおぅ…」
やっぱ、こいつはいい奴だ。
疑ってた俺が恥ずかしい。
でも、ルナは渡さない。
「俺さ…」
沈黙を破ったのは向こうだった。
「好きな人ができたんだ」
「高橋ルナって、おまえのクラスの」
「ずっと好きで、最近付き合ってるんだ」
「これからも、ずっと一緒にいたいんだ」
…こいつなんで、こんなこと俺にいってんのか!?
「なんで、そんなこと俺に……??」
「俺はおまえのこと、友達だって思ってるから」
ははは、
俺のこと友達だってさ…
男の友情なんて信じないけど
こいつは尊敬すべき男だ。
俺はどーしたらいいんだ。
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