
地下病棟の秘密
第22章 選んだ道
絢子「…」
高戸「嫌な事でもあった?」
絢子「…別に」
高戸「言いたい事があるなら言えよ」
絢子「…何でもない」
高戸「わかった」
絢子「!?」
高戸「さっきの男、あの男の事が好きな
んだ、だからさっきから」
絢子「違う!!あんな男好きじゃないし
私が好きなのは」
高戸「わかってるよ」
絢子「…!?」
高戸「絢子が本当は誰が好きなのか」
絢子「高戸さん…」
胸のドキドキが
ドキドキが止まらなかった
気持ちを自覚し相手もそれを知ってるな
んて…
絢子「あのね、私…」
高戸「言わなくてもわかってるよ、絢子
は今でも涼が好きなんだろう」
絢子「え…っ…」
高戸「いい奴だもんな、あいつ」
絢子「…」
高戸「別れないで付き合ってればよかっ
たのに」
絢子「…めて」
高戸「多分、涼もまだ絢子の事」
絢子「止めてったら!!」
高戸「!?」
絢子「…」
