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地下病棟の秘密

第19章 残酷な真実



涼「…」

絢子「涼さ…涼さん…」

涼「…」

絢子「違っ、違うの、そういう意味で言
ったんじゃない、違うの!!」

涼「…!!」

絢子「ごめんなさい、謝るからお願い…
終わりなんて言わないで…」

涼「絢子…」

絢子「お願い…お願い涼さん…」

涼「…」

絢子「お願…!?」


恥もプライドも捨て
藁にも縋る思いで涼を引き止めた絢子
きっと涼ならわかってくれる
考え直してくれる

そう思ったが
それは絢子の勝手な願いで…


涼「…」

絢子「涼…さん…」

涼「…ごめん」

絢子「…」


冷たく腕を振り払われ
絢子の前から去って行った涼
こんなつもりじゃない、こんな事望んで
ないのに


絢子「涼さん…」

涼「…」


二人の関係は
この瞬間、無残にも終わった


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