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祐樹「アリスちゃん、だよね？」

アリス「はいっ」


入院中のアリスとは打って変わり
黒かった髪は栗色に染めて軽くカールし
メイクもしているのか
あの頃より
大人びて見えた


アリス「少しずつだけど運動も出来るよ
うになってるの」

アリスの父「手術が成功し元気になって
くれたのはいいけど元気過ぎて逆に心配
になって…」

祐樹「そうですよね」

アリス「仕方ないじゃん、何をするのも
ダメって言われてたから嬉しくて」

祐樹「気持ちはわかるよ、だけど無理は
しないで」

アリス「わかってる」

アリスの父「珍しく素直だな、やっぱり
医者の方が説得力があるのかな…」

祐樹「そんな事は」

柴田「旦那様、兼田様が到着されたよう
です」

アリスの父「わかった、では私はこれで
失礼します」

祐樹「あっはいっ」

アリス「…」