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地下病棟の秘密

第14章 まさかの入院



看護師「すぐに担当の先生が参りますか
らお待ちください」

絢子「はいっ…」


絢子が入院したのは
もちろん特別診療科だった
一人部屋で他の患者さんと同様に担当の
先生がつく
患者さんの性別や病など
トータルに考え担当の先生や看護師が
つくのだが…


絢子「多分、涼さんだろうな…」


公平に決められるはずだが
きっと涼が自分の担当になるだろうなと
そう思っていた絢子
だけど…


祐樹「失礼します」

絢子「祐樹さん?涼さんは?」

祐樹「残念ながら俺一人」

絢子「えっ、じゃあ私の担当は」

祐樹「俺がなった、本当は兄さんが担当
するつもりだったけど他の仕事が忙しい
からって」

絢子「そうですね…」

祐樹「…」


絢子の勘は外れ
担当は涼ではなく祐樹になった
涼が担当ではなくて寂しいと思う自分と
内心ホッとしてる自分

どちらかと言えば
後者の方が正直な気持ちだった


祐樹「絢子さん」

絢子「?」

祐樹「絢子…さん…」

絢子「祐樹さん?」

祐樹「…」


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