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霧霞ノ桜蕾

第2章 滴ル血ノ一滴マデ*近親相姦/血縁/禁断


─言うであれば、それは“一目惚れ”。


「好きだよ」


あぁ確かに、可笑しいのかな。
こんな……有り得ないよ。

ただそれでも、自然と血が騒ぐんだ。
─“愛してる”って。
愛しくて、君が愛しくて。

それでも、苦しくなる想いを。


「───キス、していい─…?」


この身を騒がせる、……血の一滴まで。

全てを心から──…


「……暁さん」


ふ…と、小さく微笑み返す。



───全てを残さず、君を愛してる。



 ーfinー

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