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”違うよ、胸だよ”

言い掛けて、蘭は慌てて口を噤んだ。


(音羽までむぅに胸を大きくしてもらったら意味ないもんね)

少し苦しい思いはしたけれど、それを何度か我慢すれば音羽より胸が大きくなる！ そう思うと蘭の口元の締まりがなくなる。


「………気持ち悪いんだけど」

何かを企んでいるかのようにニヤニヤ笑う蘭を、音羽は睨むように見ていた。


「ごめんね、音羽。お姉ちゃんは大人の身体になるよ」

「はぁ？」

意味不明な言葉を吐いてニヤける蘭。

音羽は不気味そうに蘭を見ては、首を傾げて部屋を出て行く。