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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第3章 望み通り縛ってやるよ

「……お前、何やってんの?」

部屋の中央で縄跳びの縄を持ったまま固まっている蘭に、むぅはゆっくりと近付いて行った。


「むぅ〜」

今だ固まる蘭は、むぅを見て安心したのか泣きそうに顔を歪めた。



「……何この惨状」

部屋の中央で縄跳びをしたのだろう。

縄があちこちにぶつかり、机の上や棚の上の物が床に散乱している。


「あのねっ、縄跳びの縄がね、あちこちに引っ掛かっちゃって…」

立ち尽くしたまま、視線だけをむぅに向け、困ったように笑う蘭。


「お前…この狭い部屋ん中で縄跳びしたのかよ?」

「うん!」

「……相変わらず馬鹿だな」

「ひどーい!」


悪態を吐きながらも、勝手知ったるその部屋を元通りに片付けていくむぅ。

「ありがと〜」

蘭はヘラッとむぅに笑い掛けた。

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